2010年09月23日
秋のスズメバチ対策 刺激せず逃げる 吸引器の準備を
秋の行楽シーズンを迎え、早くもスズメバチによる被害が相次いでいる。9、10月は巣が大きくなり、新女王を育てる大事な時期なため、働きバチの動きが活発化。今年は春先の異常気象や猛暑で数が減ったとの報告もあるが、刺害予防と刺された際の対策はしておきたい。(織田淳嗣)
≪街中での注意も≫ 埼玉県秩父市の山中で今月12日正午ごろ、ハイキングをしていた男女約70人がオオスズメバチの大群に襲われ、16人が刺されて軽傷を負った。秩父市生活衛生課によると、巣は山道の歩道に近い法面(のりめん)にあった。スズメバチについて講義などを行っている「日本スズメバチ研究所」(岡山県赤磐(あかいわ)市)の西崎健二さんは「オオスズメバチは日の当たる、急でない斜面の地中や樹木に巣を作る。大人数で歩くと振動が伝わりやすく、危険」と指摘。「山歩きは下見をし、ハチに詳しい人が先頭を歩いた方がよい」とアドバイスする。
オオスズメバチは、民家の軒先や屋外のドラム缶など街中でも営巣する小型の「キイロスズメバチ」を襲うこともある。奈良県の橿原(かしはら)市昆虫館の中谷康弘・学芸員は「この時期はキイロスズメバチの警戒心が高まり、人を襲う恐れもある」と街中での注意も呼びかける。
スズメバチは巣に人が近づくと、まとわりついたりアゴを合わせてカチカチと鳴らしたりして“警告”。黒など濃い色に反応し、手で払うなどするとハチの視覚を刺激するため、遭遇したら頭を下げ、一直線に後退して逃げる。
≪刺されたら≫ ハチは人を刺すと空中に興奮物質をまき散らす。そのため、ほかのハチに襲われる恐れがあり、まず、その場を離れる。その後、患部を水で洗い流し、毒を吸引する。口で吸うと、口内の傷から毒が体内に入ってしまう可能性がある。市販されている吸引器具を準備しておき、いざというときはこの器具を使う。
患部の治療は虫刺されの薬(副腎皮質ホルモン含有の抗ヒスタミン軟膏(なんこう))を塗る。「尿をかければ治る」という俗説があるが、名古屋市生活衛生センターの山内博美技師は「アンモニアは効果がなく、しみるだけで逆効果」と指摘する。
また、抗体が過激な免疫反応を起こす「アナフィラキシーショック」で呼吸困難などに陥り、短時間で死亡することもある。補助治療薬として、アドレナリンでショック症状を緩和する注射薬「エピペン注射液」があり、医師の処方で入手できる。ただ、適正に使用しないと重大な事故につながる可能性があるため、使用に当たっては十分な注意が必要だ。
山内技師は「刺されたら救急車を呼び、医師の受診を」と注意を促している。
■巣の駆除「3万円」 スズメバチの巣の駆除サービスがあるが、自治体によってさまざま。名古屋市では以前、市職員が無料で駆除作業を行っていたが、コストカットなどのため、平成18年6月に中止した。埼玉県秩父市では撤去のための防護服と殺虫スプレーを無料で貸し出しており、こうした補助を行う自治体は多い。
駆除費用は時期によっても異なる。栃木県内の害獣・害虫駆除業者などでつくる「栃木県ペストコントロール協会」によると、7月上旬から中旬にかけては巣1つ当たり約2万円だったが、働きバチの数が増えた現在は約3万円が相場という。
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近辺でスズメバチと言うとキイロスズメバチを指す事が多いと思うが、キイロは個人的には大した事はなく(慣れた人なら素手で叩き落して弱らす事も可能)、問題はオオスズメバチだろう。
キイロと比べて大きさも違うし刺されても厄介なので、逃げれない場合は誰もが履いている靴で叩き殺す手もある。
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Posted by H.Matsui at 18:30
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