2023年10月06日
Shakespeare PresidentⅡ 1981
※【ガタ完全消滅】、【ハンドル】を更新
Foot Alphabet:MODEL DC
Weight:239g
Gear Ratio:5:1
Mechanical System:Non-anti-reverse
Line Capacity:
Handle:NS Craft 80mm
Number of Ball Bearing:
Total Price:¥
Made in U.S.A.
※フットアルファベットから1978年製のリール
【選択のプロセス】
自分のキャスティング(力学、速度等)で飛距離に特化したベイトリールが欲しくなり、色々調べるとシーバス用としてはシマノ・エクスセンスDCが一番とあった。
これは見た目も好みだが、確かCPUがひと昔前のものとあったし、・・・、まぁまた先でもいいか。
そして以前も気になったShakespeare PresidentⅡ1980、FLUEGER 2800が浮かんだり目に入ったり。
1980(鉄製?、ボールベアリング)、1981(アルミ製、ブロンズブッシング)、1982(アルミ製、ブロンズブッシング、ナロースプール)。
思ったのはベアリングモデルも存在するのに、何故2機種はブロンズブッシングなのか。
答えは錆、当時のベアリングは海水に対して強い防錆性能は無かった様で、もしあっても防錆性の高いベアリングは、何となく回転性能は落ちそうで。
結局、海水使用、エイがHITする可能性前提が決めてとなり、アルミ製の1981となる。(※購入したものは1981ながらナロースプールなので、スプールだけを替えたか、または1981のカバーに替えたはず)
フルーガーはこのシェイクスピアのOEMで、内部のパーツは1981の方が良いそうなので。
あと、ABUとこのプレジデント、大使と大統領を二分して取り上げていた方もいた。
楽しく読ませてい頂いたが、確かに2つは異質な物。
【難点】
①ドライブシャフトが左右に5mm程動く
②ハンドルノブの使用摩耗によるぐらつき
①は理解した上で何とかしたいのと、②はカシメなのでハンドル交換しかないと思う。
ただ各ネジのサイズや位置がどうなのかと、これは名車再生でも主流の、なるべくオリジナルに忠実、近い形で再生したい。
【分解洗浄】
このリールは完全生産終了品なので、以前なら回して特に不都合なければ使っていたが、今回は知識も上がっているので、まずオーバーホールをする事にした。
これはブロンズブッシングで、正直今までベアリング以下の古い仕組みと思ってましたが訂正します(-_-;)。
状態、オイル等の使い方にもよりますが、投げる物によってはベアリング同等かそれ以上の性能があります。
幸い古いリールながら、内部はまだグリスも効いていて、そのままでも使えたが、ドライブシャフトが左右に5mm程動く点が何とかしたい点。
構造は殆どABUと同じだったが、メインギアとピニオンギアの大きさ、丈夫そうな金属感が違う。
洗浄に関しては大まかに3種類あった。
①灯油洗浄
②パーツクリーナー洗浄
③超音波洗浄
ここで重要なのは自分が使う場は、基本的に海だという事。
②の場合、後から満遍なくグリス、オイル等を塗らないと、一発で錆びると書かれていた人がいた。
ただ洗浄力、その後の乾燥の速さだけでいえば、それに特化したパーツクリーナーが一番のはず。
パーツクリーナーはゴム・プラスチック使用可と書かれた物を選択。
灯油もゴムやプラスチックには、攻撃性有りとなってたページも見たので、念の為、浸ける時間は最小限に。
慎重に分解した各パーツを灯油を入れた容器に浸けていくが、ここでも色んな方がいて、灯油に浸けて一日置くという方もいた。
それも正解なのだろうが、今回、ちょっとその時間は無いので、先細の歯ブラシを使い、ギアは歯のブラッシングの応用で出来る限り丁寧に洗い、目でも確認して奇麗にした。
けどふとパーツクリーナーも試してみたくなり、試しにドライブギア辺りのパーツを洗浄して、試しに入れて見ると入らない。
もちろんそこに入るパーツで間違いなく、外す時もすんなり外せた。
けど完全に脱脂してしまうと、やや摩擦を感じる程で入らなかった。
この時ほど、オイルの重要性を感じる事は今までなかった。=高精度?
【グリス】
このオーバーホールを行う前に、1973 5500Cと、1984 5500Cを出来る限り知る限り、手間暇掛けてOHした。
色んな方のブログを見ると、メーカー、状態によってグリスを使い分けるとあったので、試したいのもありグリスは4種類用意した。
①シマノ リールグリススプレー (所有品・柔らか目)
②AZ 万能グリース (所有品・普通)
③Abu Garcia Silicote REEL LUBE後継品 (所有品・固目)
④ARDENT REEL BUTTER 100%化学合成(固目)
【オイル】
①Abu Garcia (所有品)
②シマノ ザルス リールオイルスプレー 100%化学合成
【ガタ完全消滅】
そこらに精通した方からすると、「そんな事もわからないの!?」と思われるだろうが、それは自分でよく見て、形跡からしてもドライブシャフト?のハンドル側の摩耗が原因であろうと。
下側にはABUの様に湾曲したワッシャーが入ってて、それを曲げ直すと良いと書かれてた方もいたが、これはそれだけではガタは直らなかった。
ここですぐ頭に浮かんだのが、そのシム調整以前に、そんな都合良いワッシャーなりシムが存在するのかなと。
そもそもそんな高精度のノギスは持っていないし、最悪はエド・チャイナの名言、「無い物は作りましょう」と。
ところがそんなサイズのワッシャーを販売している所がありました。
それは『HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグ・スタジオ)』さんで、これはこれで凄いなと思った。
もう自分の中でそれが存在する時点で感激。
サイズは『内径4mm×外径6mm×厚み(ここは状態、好みにより選択) ステンレス製 調整ワッシャー(シム)』で、これを少し湾曲させて組むと、全くガタは無くなり、多分、新品時に近い巻き心地となる。
購入時から完全再生が頭にあったので、自分の中ではかなりの達成感、満足感。
【ハンドル】
後々、YouTube等を色々見るとエドの様に切断する手もあるが、何れにせよハンドル長が使用目的、好みからNGなので、黒のS字を条件に色々探す。
そして何方かもその組み合わせだったが、NSクラフトさんのコスモフォースプラネット CFP80に辿り着く。
【ライン】
たまたま巻き取ってたPE2号100m程を試しに巻いて使用していたら(※基本的にPE3号使用)、この日は色んな向きの強風でバックラも度々。
やっぱり2号は解け難くく、結局、その部分をカットした。
そして次に起こったのはタカ切れ。
飛んで行ったルアーは運悪く頂き物、思い出深いルアーなので、結局、40分ぐらいは探したりしたかな。
釣り中も色々見て、最後も付近を見てみたが、結局は戻らず。
もし回収した人がいたら、それはその人、これを見ているかどうかも関係しますが、返してくれるか、そのまま大事に使って欲しいと思います。
【ウイークポイント】
何回か実釣で使ってのウィークポイントがあるとするなら、ハンドル一回転での巻き取り長ぐらい。
けど元々がそういうように作られたリールのはずで、それもこのリールの特徴。
今回、かなりの達成感、満足感を得る事が出来たのは、やっぱり色んな方のブログ、資料もあっての事。
敢えてリンク等はしませんでしたが、
いつかこの記事が誰かの役に立つ事もありえるでしょう。
※まだまだ作成及び更新中
Foot Alphabet:MODEL DC
Weight:239g
Gear Ratio:5:1
Mechanical System:Non-anti-reverse
Line Capacity:
Handle:NS Craft 80mm
Number of Ball Bearing:
Total Price:¥
Made in U.S.A.
※フットアルファベットから1978年製のリール
【選択のプロセス】
自分のキャスティング(力学、速度等)で飛距離に特化したベイトリールが欲しくなり、色々調べるとシーバス用としてはシマノ・エクスセンスDCが一番とあった。
これは見た目も好みだが、確かCPUがひと昔前のものとあったし、・・・、まぁまた先でもいいか。
そして以前も気になったShakespeare PresidentⅡ1980、FLUEGER 2800が浮かんだり目に入ったり。
1980(鉄製?、ボールベアリング)、1981(アルミ製、ブロンズブッシング)、1982(アルミ製、ブロンズブッシング、ナロースプール)。
思ったのはベアリングモデルも存在するのに、何故2機種はブロンズブッシングなのか。
答えは錆、当時のベアリングは海水に対して強い防錆性能は無かった様で、もしあっても防錆性の高いベアリングは、何となく回転性能は落ちそうで。
結局、海水使用、エイがHITする可能性前提が決めてとなり、アルミ製の1981となる。(※購入したものは1981ながらナロースプールなので、スプールだけを替えたか、または1981のカバーに替えたはず)
フルーガーはこのシェイクスピアのOEMで、内部のパーツは1981の方が良いそうなので。
あと、ABUとこのプレジデント、大使と大統領を二分して取り上げていた方もいた。
楽しく読ませてい頂いたが、確かに2つは異質な物。
【難点】
①ドライブシャフトが左右に5mm程動く
②ハンドルノブの使用摩耗によるぐらつき
①は理解した上で何とかしたいのと、②はカシメなのでハンドル交換しかないと思う。
ただ各ネジのサイズや位置がどうなのかと、これは名車再生でも主流の、なるべくオリジナルに忠実、近い形で再生したい。
【分解洗浄】
このリールは完全生産終了品なので、以前なら回して特に不都合なければ使っていたが、今回は知識も上がっているので、まずオーバーホールをする事にした。
これはブロンズブッシングで、正直今までベアリング以下の古い仕組みと思ってましたが訂正します(-_-;)。
状態、オイル等の使い方にもよりますが、投げる物によってはベアリング同等かそれ以上の性能があります。
幸い古いリールながら、内部はまだグリスも効いていて、そのままでも使えたが、ドライブシャフトが左右に5mm程動く点が何とかしたい点。
構造は殆どABUと同じだったが、メインギアとピニオンギアの大きさ、丈夫そうな金属感が違う。
洗浄に関しては大まかに3種類あった。
①灯油洗浄
②パーツクリーナー洗浄
③超音波洗浄
ここで重要なのは自分が使う場は、基本的に海だという事。
②の場合、後から満遍なくグリス、オイル等を塗らないと、一発で錆びると書かれていた人がいた。
ただ洗浄力、その後の乾燥の速さだけでいえば、それに特化したパーツクリーナーが一番のはず。
パーツクリーナーはゴム・プラスチック使用可と書かれた物を選択。
灯油もゴムやプラスチックには、攻撃性有りとなってたページも見たので、念の為、浸ける時間は最小限に。
慎重に分解した各パーツを灯油を入れた容器に浸けていくが、ここでも色んな方がいて、灯油に浸けて一日置くという方もいた。
それも正解なのだろうが、今回、ちょっとその時間は無いので、先細の歯ブラシを使い、ギアは歯のブラッシングの応用で出来る限り丁寧に洗い、目でも確認して奇麗にした。
けどふとパーツクリーナーも試してみたくなり、試しにドライブギア辺りのパーツを洗浄して、試しに入れて見ると入らない。
もちろんそこに入るパーツで間違いなく、外す時もすんなり外せた。
けど完全に脱脂してしまうと、やや摩擦を感じる程で入らなかった。
この時ほど、オイルの重要性を感じる事は今までなかった。=高精度?
【グリス】
このオーバーホールを行う前に、1973 5500Cと、1984 5500Cを出来る限り知る限り、手間暇掛けてOHした。
色んな方のブログを見ると、メーカー、状態によってグリスを使い分けるとあったので、試したいのもありグリスは4種類用意した。
①シマノ リールグリススプレー (所有品・柔らか目)
②AZ 万能グリース (所有品・普通)
③Abu Garcia Silicote REEL LUBE後継品 (所有品・固目)
④ARDENT REEL BUTTER 100%化学合成(固目)
【オイル】
①Abu Garcia (所有品)
②シマノ ザルス リールオイルスプレー 100%化学合成
【ガタ完全消滅】
そこらに精通した方からすると、「そんな事もわからないの!?」と思われるだろうが、それは自分でよく見て、形跡からしてもドライブシャフト?のハンドル側の摩耗が原因であろうと。
下側にはABUの様に湾曲したワッシャーが入ってて、それを曲げ直すと良いと書かれてた方もいたが、これはそれだけではガタは直らなかった。
ここですぐ頭に浮かんだのが、そのシム調整以前に、そんな都合良いワッシャーなりシムが存在するのかなと。
そもそもそんな高精度のノギスは持っていないし、最悪はエド・チャイナの名言、「無い物は作りましょう」と。
ところがそんなサイズのワッシャーを販売している所がありました。
それは『HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグ・スタジオ)』さんで、これはこれで凄いなと思った。
もう自分の中でそれが存在する時点で感激。
サイズは『内径4mm×外径6mm×厚み(ここは状態、好みにより選択) ステンレス製 調整ワッシャー(シム)』で、これを少し湾曲させて組むと、全くガタは無くなり、多分、新品時に近い巻き心地となる。
購入時から完全再生が頭にあったので、自分の中ではかなりの達成感、満足感。
【ハンドル】
後々、YouTube等を色々見るとエドの様に切断する手もあるが、何れにせよハンドル長が使用目的、好みからNGなので、黒のS字を条件に色々探す。
そして何方かもその組み合わせだったが、NSクラフトさんのコスモフォースプラネット CFP80に辿り着く。
【ライン】
たまたま巻き取ってたPE2号100m程を試しに巻いて使用していたら(※基本的にPE3号使用)、この日は色んな向きの強風でバックラも度々。
やっぱり2号は解け難くく、結局、その部分をカットした。
そして次に起こったのはタカ切れ。
飛んで行ったルアーは運悪く頂き物、思い出深いルアーなので、結局、40分ぐらいは探したりしたかな。
釣り中も色々見て、最後も付近を見てみたが、結局は戻らず。
もし回収した人がいたら、それはその人、これを見ているかどうかも関係しますが、返してくれるか、そのまま大事に使って欲しいと思います。
【ウイークポイント】
何回か実釣で使ってのウィークポイントがあるとするなら、ハンドル一回転での巻き取り長ぐらい。
けど元々がそういうように作られたリールのはずで、それもこのリールの特徴。
今回、かなりの達成感、満足感を得る事が出来たのは、やっぱり色んな方のブログ、資料もあっての事。
敢えてリンク等はしませんでしたが、
いつかこの記事が誰かの役に立つ事もありえるでしょう。
※まだまだ作成及び更新中
Posted by H.Matsui at 07:00
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