H.Matsui's Ark

　１１日夜に北海道苫小牧市の苫小牧東港内で７人が乗ったプレジャーボート（６人乗り、長さ４・４５メートル）が転覆した事故で、行方不明となっていた６人のうち５人が１２日未明に発見され、病院へ搬送されたがいずれも死亡が確認された。

　死因は１人が低体温症、４人が水死だった。残る１人は依然として行方不明で、第１管区海上保安本部などによる捜索が続いている。

　同本部の発表によると、亡くなったのはいずれも自衛官で、千歳市の陸上自衛隊第７師団所属の阿部正規３曹（３１）、佐々木勝見３曹（２４）、前里正行１曹（４５）、浜野誠一郎曹長（４９）と、札幌市の札幌地方協力本部所属の鳥越幸男２尉（５０）の５人。第７師団所属の茂川正弘３曹（３６）は行方が分かっていない。

　７人は釣り仲間で、苫小牧東港を午後７時半ごろに浜野さん所有のボートで出港し、西側防波堤にボートを係留して、防波堤の上で釣りを始めた。天候が急変したことから午後１０時半頃に全員がいったん乗船したが、波にあおられてボートが傾いた。同師団所属の田中勝則２尉（５１）は防波堤に飛び移って無事だった。

　海に投げ出された６人はライフジャケットを着用していたが、波が高く防波堤に戻れなかったと見られる。ボートの定員は６人で、これに７人が乗っていた。

　苫小牧東港内は、冬になるとアイナメやソイなどの釣れるポイントとして知られているが、苫小牧港管理組合によると、防波堤は危険防止のために立ち入り禁止区域となっている。港内の別の防波堤では２００２年１１月に釣り人が転落する事故も起きていたという。

　室蘭地方気象台によると、苫小牧市周辺では、午後１０時頃から風が急激に強まった。平均風速は１０メートル以上で、事故発生直後の午後１０時４４分には１６・９メートルの最大瞬間風速を観測していた。１２日未明には５メートルの高波があり、水温は約９度だった。
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まずは定員6人乗りのボートに7人乗る事自体が間違いだし、立ち入り禁止区域の防波堤に立ち入る事も間違い。
やっぱり定められた決まりには何かしら理由があるわけだし、それを守る事は自己防衛の一つでもあると思う。

そして低体温症で亡くなられた人もいるので、この時期はいくらライフジャケットを着用してても、決して安全というわけではない結果でもあるだろう。
ただ水死された人に関しては、ライフジャケットの品質及び状態が気になった。

自分はここらに精通しているわけではないが、一般的に浮力材には寿命があると聞くし、例えば外観は新品でも中身は機能しない物があったかも知れない。
と言うのも単純にライフジャケットが機能していれば、いくら荒れた海でもその波の向きなりパターン見切り、口から水が大量に入る事は無かった様に思える。

あと考えられるのは人間の比重は人それぞれだし、自衛隊の人達なので体脂肪率が低い人ばかりだったかも知れない。
因みに自分も水には浮かない体質なので、ライフジャケットは着用しても全く信用していないし、信用度で言うなら千円程度の浮き輪の方がある。

その他考えられるのは過剰装備か。
それは極端に言うなら、30号オモリを100個ぐらい衣類に入れていたとか。

ただ今回のケースは海上で天候が急変したわけではないので、水位によって水没しない防波堤ならば、そのまま防波堤で待機する事も可能だったはず。
荒れ狂った海ではどんなプレジャーボートも小舟に過ぎないので、誰かが隊長になって冷静な判断を行えば全員助かった様に思える。

また、一般的に普通の人よりは強靭な肉体を持つ自衛隊隊員でも、通常“海という魔物”には勝てないと言う事。
まぁ今回は今後こういった事故を防ぐメッセージも込めて、冷静に書いてみた。