このシリーズのガメラは単なる怪獣映画ではない。
自衛隊の撮影協力もあり、我国の防衛力を知る参考にもなるが、以下の三つが興味深い。
①「主が、“お前の名は何か?”とお尋ねになるとそれは答えた。“わが名はレギオン。我々は大勢であるがゆえに・・・”」 聖書 マルコ第5章
②「ガメラはレギオンを許さない」
③「ガメラは人類を守ったのではなく、地球の生態系を守った」(※簡素化)
レギオン(Legion)とは一般的にローマ軍団の事で、以降、レギオンは軍団を表す言葉となったらしい。
だが、①に付いて少し調べてみると、ここでのレギオンは以下になるそう。
【レギオン:マルコによる福音書第五章に登場する悪霊】
『この悪霊に取りつかれた男は墓場に住み、裸で歩き回って昼も夜も大声で叫びながら自分の体を石で切りつけ、鎖や足かせも引きちぎるほどの力を持っていた。
その男から出た後、二千頭ほどの豚の群れに取りつき、豚は突進して断崖から落ち、溺れ死んでしまった。』
人間に取り付いた場合の症状は、現代では何となく変なウイルスやバクテリア、薬物、変な信仰に犯されたケースにも当てはまるだろう。
また、ストレートに外敵、侵略者などにも当てはまると思う。
②に関してはレギオンは地球の生態系を犯す生命体であるから、地球の守護神であるガメラは絶対その存在を許さない。
捉え方によってはガメラは地球の触手なので、だから復活しても辻褄(ツジツマ)は合う。
③に関してはガメラ3にも通じる部分もあるが、ガメラは人類より地球を優先する。
仮に人類の99%が消滅しても地球は滅ばないし、それはむしろ地球には優しいだろう。
まぁ火を噴いて飛ぶ以外はわりとリアルか。
追記
映画の最後に人間が生態系を崩すとガメラを敵に回す事になると言ってたが、猛暑、豪雨、津波、ハリケーン等、既にその段階に入っている様にも思える。